当サイトが統計データの集計元としている金融広報中央委員会が集計している、家計の金融行動に関する世論調査の2023年のデータが公開されました。当サイトのデータの反映については、各種分類別データが公表されてからの予定ですが、現在公表されているデータだけを見て、全体的にどうだったのかについて考察してみます。
二人以上世帯
二人以上世帯については、2022年の金融資産が1291万円、2023年が1307万円となっています。資産配分についても、多少の変化はあっても、大きな変化はありません。このことから、2023年は株高の年でしたが、平均的には家計的に伸びていた年とは言えないような感じがします。中央値で見ると、2022年から2023年になると400万から330万に下がっているので、庶民的には生活がより苦しくなり、資産家の人はやや資産が増えているという見方もできるかと思います。
単身世帯
単身世帯については、2022年の871万円から941万円に資産がやや増加しており、中央値については変化していないことから、あまり変化が見られないものの、資産を持っている世帯については、やや資産が増えているということが言えるかと思います。
私自身
私自身は、株高の恩恵もあって、同時期は前年比に比べて資産が約17%増加しました。そのため、世の中の平均と比較すると、資産的には増加したと言えると思います。
2024年度の予想
2023年は年度の後半に大きく株価が上昇し、また2024年度も前半にかけては株高が続いているので、2024年度は今の感じでいえば、2023年度と比べて大きく資産増が予想されるのではないかと思います。ただし、株高による資産増の恩恵を受けることができるのは資産がある層だけなので、平均値はかなり上昇するものの、中央値はそれに比べるとわずかに上昇するかもしれません。ある意味で格差が広がる流れではありますが、資産がある人が増えると、それにより世の中の金回りはよくなるので、景気的には良くなる流れが続くのではないかと思います。※ ただし、その景気の良さを感じる層がどれだけいるかという問題はありますが・・・。